1987年以来最大の下げ幅

連日、大きな騒ぎになっているコロナウイルスですが、いよいよ実経済にリアルに影響が出始めてきましたね

トランプ大統領が欧州大陸からの入国を禁止し、感染源は中国からイタリアに移りつつあります

そこに加えて、原油の協調減産に失敗し、原油が過去最低レベルの水準に。資源系の企業への信用不安も出てきている状況のように見えます

WSJでは、1987年に発生したブラックマンデー以来、最大の下げ幅というヘッドラインが出て、市場に漂うのは悲壮感のみ

1987年以来最大の下げ幅
(イメージ図)

ブラックマンデー以来ということは、あのリーマンショックを凌駕するほどの危機なのか、今後どのようなことが起こりうるのか、少し考えてみました

(なお、素人が勝手に考えていることですので、投資の意思決定は自己責任でお願いいたします)

 

今回の騒動とリーマンショックを少し比べて頭の整理をしてみようと思います。

リーマンショックは何が原因だったのでしょうか?

  1. リーマンブラザーズの破綻
  2. サブプライムローンの価値が過剰評価
  3. 住宅バブル

いずれも背景にはあると思いますが、ただの不良債権処理ではなく、金融システムが崩壊することになぜ至ったのか?その本源的な原因は、金融機関間の資金調達が止まってしまったことにあると思います。

商用銀行は個人から預金を集めて、それをより高利に貸すことで利ザヤを稼ぎますが、米系を中心とした投資銀行は当時、金融機関の間で、保有している金融資産を担保にレポ取引等を通じて短期でお金の貸し借りをすることで資金調達をしていました

ところが2007年にBNPパリバが、保有している証券化商品の一部で価値算定ができないとを発表。この発表を受けて、レポ取引などの裏付け資産に対する信用力がなくなり、資金調達が困難になってきました

ちょうどその少し前に、当時、米系大手投資銀行の一角であった、ベア・スターンズの系列ファンドがモーゲージ関連で多額の損失が出たという報道がなされ、金融資産の価値に対する疑念が生じはじめていました

各社はモーゲージ関連の簿価引き下げと利益を相殺する形でなんとか黒字を維持しながらやりくりをしてましたが、ついに赤字になる企業が出はじめ、ベア・スターンズが公的資金がつくおぜん立てがなされ、 2008年3月にJPモルガンによって買収されました

各金融機関は、証券化商品を元にした資金調達の機能が働かなくなり、資金繰りのために保有する資産を投げうる形で資金を調達するしかなく、資産を投げうることによる損失に加え、簿価が洗い替えされて、B/Sもどんどん痛んでいきました

資金調達するコストが値上がりし、金融機関同士で疑心暗鬼となり、ついに金融システム全体が機能不全になっていった

ベア・スターンズと同じくモーゲージ関連資産が多かったリーマンブラザーズはやはり影響を受け、ついには公的救済も断られ、破綻・リーマンショックが発生することになりました

 

今回のコロナショックでは、人の流れこそ止まっているものの、リーマンショックのような資金繰りが滞り、金融機関の信用不安になるような事態にはなっていないのではないかと思っています

FRBもECBも短期的な資金に関しては注視をしており、資金の需給はひっ迫しながらも過度な信用不安には今のところ陥っていないと見ています

もちろんコロナの影響で一部経済活動ができずに、実体経済に影響を与え始めていますので、それにより破綻企業数が大きく増えたりしはじめるともう少し影響が大きくなると思います

また、コロナとは関係なく、石油価格が大きく下落していますので、ハイイールド債を中心にスプレッドがワイドにはなっていますので、一部では資金繰りが苦しくなる企業も出るかもしれません

いずにれしろ、適切に資金の流れが担保され、ある程度の時間稼ぎをしている間に、コロナが収束し、石油価格下落による破綻なども一巡してくれば、大統領選に向けて、ある程度リスクオンモードに戻るのではないかと思います

 

普段は、あまりマーケットのことを調べることはないのですが、調べてみると改めて面白いですね。

最近は、売買の自動化も増えて、リスクシナリオに過敏になりすぎになっている気がします。早く逃げたもん勝ち的な感じですね。これは、ある意味では正しいですが、起きている事象の本質を見て、注意を払わないといけないリスクはどこにあって、何が合理的なのかを改めて考えてみると、そこにチャンスを見いだせたりするのかなと思ったりしています。

なお、可能な限り、調べた上で書きましたが、リーマンショック前後はまだ学生であり、実体験を有しているわけではありません。今回を機に改めて調べたので、事実誤認があるかもしれません。また将来に関してもこんな見方をする個人(素人)もいるんだ、程度に読んで頂けますと幸いです。

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