最近、毎日のようにEVに関連するニュースが報道されています。一部報道でも記事が書かれていますが、このEV化の流れを裏で糸を引いている影を感じます。
端を発したのが、今年の6月にインド政府が2030年までに新車販売は全てEVにするという政策を発表した
その後、7月にVolvoが2019年以降のモデルは全てEVまたはHVになると発表⇒フランス政府もガソリン車・ディーゼル車の新車販売を2040年以降禁止にすると公表⇒MINIが電気自動車の販売を開始⇒イギリス政府もガソリン車・ディーゼル車の新車販売を2040年以降禁止にすると発表した。
9月に入り、ジャガーも2020年以降は全てのモデルをEV・HVにすると公表、その後もダイムラー(メルセデス・ベンツ)がEVに向けた大規模投資を公表するなど、EV化の流れが続いている。
ただ、冷静に見ると登場人物は実はすごく限られる。
Volvoはスウェーデンの会社でしたが、実は、浙江吉利控股集団という中国の企業が親会社になっている。浙江吉利控股集団という企業は今年に入り、ロータスというイギリスの自動車メーカーも買収している。
また、ジャガーはイギリスの自動車メーカーだったが、一時フォードの傘下に入り、その後インドのタタに買収されている。
フランスの最大の自動車メーカーであるルノーは日産と共同してEVに力を入れており、フランスは原発推進の国。
フランス・イギリス・中国・インドの4か国が一気にEV化を推し進めようとしていることが見て取れる。
特に、中国とインドは排ガスによる大気汚染に苦しんでいることに加え、EV化によりとても恩恵を受ける国であるように思える。自動車のパーツの数の多さ、技術の複雑さは言わずもがな。長年、内燃エンジンの研究に時間を割いてきた、日本やドイツに今から追いつくには難しい。おそらく、インドや中国の天才の技術者たちが集まれば、別に技術はたぶん問題ない。でも、中国産の高級車やインド産の高級車を先進国の金持ちたちが買うようになるには相当時間がかかる。
じゃ~彼らはどうするかって、ゲームチェンジするしかない。買収をしてブランドを買うとともに、EVシフトを加速化させて、勢力図の構図を少しずつ変えていく。
短期的には、大気汚染対策が出来、中長期的には国のコアとなる産業を育てることができる。そして、人口爆発中の国内の自動車ニーズに対して、ガソリンなしでこたえることができる。
日本は?
トヨタは、HVの次に何をしたかと言えば、国からの強い指導により燃料電池自動車ミライの開発をさせられた。
日本はもしかしたら、トヨタを守るために、内燃エンジンの販売を続ける数少ない国になるかもしれない。
個人的には喜ばしいこと。
トヨタを抱える日本、フィアット・フェラーリ・マセラッティなどを抱えるイタリア、ベンツ・アウディ・ポルシェなどを抱えるドイツの今後の動きは世界の自動車事情に大きな影響を与えそう。まさかの日独伊三国同盟w
ジャガーのEVクロスオーバー、I-PACE でワンメークレース 2018年から https://t.co/d9cqaPfA18
— Jaguar Japan (@JaguarJPN) September 13, 2017
きっと将来、ガソリン車は高級で税金も高い嗜好品になるのだと思う。
それでも、回転数が上がった時の吹き上がるエンジン音が2020年から少しずつ絶滅していくと思うと、少しばかり悲しくなる。
明日は、急に妻が温泉行きたいと言うので、伊豆に温泉旅行に行くことになりました。伊豆スカイラインのドライブ楽しみ!!