ジャガーXE Sの試乗記

第六弾はJaguar XE Sのレビューを書いていきます。先日、1泊2日の試乗、銀座での試乗、ディーラーさんでの通常の試乗、認定中古車を真剣に検討していたころの試乗と合計で4回試乗していることになりますね。

基本的には直近の１泊２日でお借りした時のことを元に書いていこうと思います。

現在乗っている2015年のPrestige 20tと2017年のSとの比較です。いずれも現行モデルと異なっていることにはご注意いただければ幸いです。

やはり注目すべきは馬力でしょうか。2017年モデルまでは340馬力でしたが、これでもBMWの440iグランクーペをしのぎますし、現行の380馬力となると、DセグメントではC43 AMGの新型が390馬力に引き上げられるまでは1番だった気がします。

加速が5秒フラットなのは、AudiのS5やC43と比較してトルクが少し不足しているからだと思います。ただ、1泊2日お借りして、相応に乗りましたが、日本の行動で使い切る場面は非常に少ないと思います。

なにより、F-typeと車重同じなんですよね。つまり、トルクウェイトレシオ、パワーウェイトレシオだけみれば、F-typeと全く同じなんですよね～

そう考えるとお買い得？ｗ

【エクステリア】

エクステリアは基本的に同じですが、何か所が異なります。

①フロントバンパーの左右の下の部分がXE Sでは1つの大きな開口部になっていて、これは写真ではわからないかもですが、開口部の左右に黒のエアロパーツがついているのに対して、Prestigeは横方向に間仕切りがあって2箇所に分かれています。

②少しわかりにくいですが、サイドシル（左右のドアの下の部分）に黒のエアロパーツがついています。

③XE Sはマフラーが左右２本だしなのに対して、Prestigeはマフラーが下向きについていて、外からは見えないようになっています。

④細かいところで言うと、サイドベントのカバーがつや消しのシルバーになっていたり、ボディと同色のリアスポイラーが申し訳なさげについています。

大まかには不満はないですが、個人的には、マフラーはせめて左右２本ずつの4本出しにして、リアバンパーももう少し工夫してもいいのでは？と思ってしまいます。

【インテリア】

インテリアはダッシュボードが革張りになるのと、ヘッドライニングのブラックが初期設定されます。高級感はそれなりにあると思います。正直、運転席から助手席まですべてがエアコンの吹き出し口になっているS5よりはいいと思いますｗ

ただ、BMW640iグランクーペに乗ったときは、ドアを閉めたときに窓がせりあがるとか、シートベルトも少しきつくなるとかするので、そういう小細工はやはりドイツ車のほうがうまいなと思いました。

【走行性能】

走行性能は、今まで試乗した中では圧倒的に良かったです。今まで乗った中でのフィーリングで言うと、

BMW640i＞Audi S5＞＞＞BMW440i＞＞＞＞＞マセラティのギブリ

という感じだったのですが、640iはXE Sよりも俊敏ですし、Audi S5よりも自分が好きなエンジンの音でした。

高速道路とかで、3速だったか4速から踏み込んだら、妻がスマホを落とすくらいのトルクがありましたし、私みたいな素人かつへたくそにはこれくらいで十二分だと思いました。

多少踏み込んでも、変にケツをふることもなかったですし、そこまでホイールスピンするということもなかったです。

回転数が2,000を超えるくらいから結構いい音が出るので、日常生活のスピード領域で十分楽しめるのも大きなポイントだと思いました。

↑ある程度速度が出ている状態で踏み込んだ時のエンジン音

↑ほとんど速度0からのスタートした時のエンジン音

いずれも窓を閉めていますが、窓を開けて一般道乗ると本当にいい音が耳に入ってきますし、うまく録音できなかったですが、トンネルの中での音もなかなかでした。

正直、最初の2回の試乗の時に聞いたエンジン音の印象はあまり良くなかったのですが、銀座と1泊2日での試乗の印象はかなり良かったので、人間って適当だなとも思っていますｗ

エンジンの温まり具合とかにもよるのかもしれません。

全体を通して、すごくすごく楽しい車だなと感じました。正直、世界中合わせても毎年700台くらい（統計データからざっくり推計）しか販売されているないXE Sですので、色々な意味でワクワクする車な気がします。

2020年モデルのスパイショット記事によれば、ハイブリット化が検討されているという噂も出ていますので、希少なV6スーパーチャージャー380馬力モデルになるかもしれませんｗ

サラリーマンだけどいい車乗りたい！！　～ジャガーXE～