今日は一昨日お話しした通り、ベンツのCクラスとジャガーXEの比較レビュー(ベンツC200 VS ジャガーXE 20t)を掲載していきたいと思います。ベンツCクラスはレンタカーで1泊2日で運転したのと、そもそもジャガーを購入する前に試乗もしましたので、その感覚でレビューを書いていきます。
まずは、何はともあれ、どんな車か簡単に写真を見ていただきましょう。
↑所有しているジャガーXEの写真 ↓ベンツCクラスの写真
上記の写真ではわかりにくいですが、当然ながらベンツCクラスはセダンなので、リアが大き目で、クーペスタイルとは言いにくいです。その分後部座席のゆとりはあります。ここは好みの差でしょうか。
以下に2つの車の主な数値比較をしています。
ジャガーXE Prestige 20t | Cクラス C200 | |
---|---|---|
全長 | 4,680mm | 4,690mm |
全幅 | 1,850mm | 1,810mm |
全高 | 1,415mm | 1,435mm |
車両重量 | 1,600kg | 1,540kg |
排気量 | 1,998cc | 1,991cc |
エンジン形式 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
出力 | 200馬力 | 184馬力 |
ミッション | 8速AT | 9速AT |
0-100km | 7.7秒(7.1秒※) | 7.3秒 |
最高速度 | 236km/h | 235km/h |
駆動 | FR | FR |
値段 | 533万~ | 530万~ |
※インジニウムエンジン搭載以降は0-100km/h は7.1秒に強化
上記のようにほぼ瓜二つという状況。いかにジャガーXEがベンツCクラスやBMWの3シリーズを研究して作ったかがわかります。
じゃ~結局どう違うのか?簡単に書いていきたいと思います。
1.エクステリア
エクステリアは冒頭の写真を見て頂いたらおわかりの通り、正面から見るとそこまで大きな差がありませんが、リアにかけて綺麗な流線型になっているのが、ジャガーXEで、ベンツCはいかにもセダンという形をしています。おまけにトランクのところがぼてっと出っ張っているのが特徴です。
まぁ~エクステリアは好みも多いのでこのあたりで。
2.インテリア
インテリアは正直Cクラスのほうが上です。質感もそうですし、デザインもカッコいいです。
それから、エクステリアとトレードオフですが、後部座席はCクラスのほうが広いです。
これはしょうがないと思っています。
3.運転席周り
ジャガーはシフトレバーがなく、エンジンをオンにするとともにダイヤルがせり上がってきます。
ドライブに回すと、自動的にサイドブレーキが解除され、発信できるようになります。
ベンツもシフトレバーはなく、ハンドルの右側についています。これは慣れるまで少し気持ち悪いかもしれません。私は1泊2日レンタカーしただけですが、すぐ慣れました。
ハンドルの左側にはウィンカーとワイパーが一緒になったレバーとアクティブクルーズコントロールができるレバーがついています。ウィンカーを出そうとすると、たまにアクティブクルーズコントロールのレバーに当たることがあったので、それは操作しにくいなと感じました。
そして、ベンツはシフトレバーにあるところにナビを操作する機械がついていますが、正直使いにくいです。
ジャガーはタッチパネルになっているので、直感的な操作が可能です。ただ、DVDナビで(2017年モデルから一気にSSDナビに変更)少し古い印象を持ってしまうのが残念なところです。
ステアリングフィールは、ジャガーはとにかく軽いです。BMWなどと比較すると相当差があります。ベンツはその間くらい。また、ベンツはステアリングが円ではないため、個人的には少し扱いにくかったです。
4.走行性能
走り始めはベンツのほうが早いかもしれませんが、高速域での走りはジャガーの方が断然速いように感じました。ベンツCはある程度速度出すと少し怖いと感じました。よりスポーティーなのはジャガーだと思います。
エンジンの音も比べ物にならないくらいジャガーのほうがよかったです。
5.運転補助機能
ベンツは自動運転にかなり力を入れているので、そのあたりは圧倒的にベンツのほうが上だと感じました。ジャガーのアクティブクルーズコントロールもそこそこ機能しますが、ベンツのほうがスムーズですし、安心感もありました。
6.ホイールのダスト
個人的にジャガーの隠れ推しポイントとしては、ブレーキダストが出ないという点。ベンツもBMWもブレーキダストでホイールがすぐ黒くなると思いますが、ジャガーはそれがありません。これは大きな強みだと思います。
そこはかとなく、差を書いてきましたが、端的に言うと、”走りのジャガー”と”機能の完成度の高さのベンツ”という感じだと思います。
正直、ベンツCを運転して、楽しいというフィーリングはあまり感じませんでした。そして、そこはキャラクターの違いなのかなと思います。