4月の輸入車販売台数が日本自動車輸入組合から5月11日に公表されました。コロナの影響が輸入車業界にどの程度影響があるかの一つの指標になる統計データだと思います。
早速、データを見ていきましょう!
2020年4月の販売台数は、14,290台で、前月対比▲62.4%と大幅な落ち込みです!!
ただ、自動車には季節性が強くあるのは容易に想像できるかと思います。下記の図は月次での輸入車販売台数の推移をグラフ化したものですが、明確に季節性がありますね。
そこでもう少し、4月の販売台数にフォーカスを当ててみようと思います。下表は、各年の4月の対前月での販売台数の落ち込みです。
当然ながら、販社は年度末にかけて商戦を仕掛けますので、4月は販売がどのみち落ちる月ということがお分かり頂けるかと思います。特に2014年は4月1日より消費税が5%から8%から引き上げられたタイミングということもあり、今年よりも下落幅が大きくなっています。
続いて、各年の4月の販売台数水位を比較してみました。
これで見ると、今年の販売台数の水準感で言えば、消費増税があった2014年並みというのがお分かりいただけるかと思います。
ただ、前年同月比の落ち込みが▲32.7%と非常にドラスティックなのは特筆すべきだと思います。ちなみにこの落ち込み幅は、リーマンショック時に匹敵するくらいの落ち込みです。
ただ、1点だけ注意をしたいのは、コロナの影響に加えて、今回は消費税がさらに引き上げられている点は若干気を付けないと思っています。
ロックダウンが実施されている最中であり、消費増税の反動も合いまったことから考えると、想定していたよりは悪くないのではないかなと感じました。
続いてメーカー別にもう少し見ていこうと思います。
German Big3
やはり国内で販売台数が多いのは、「Mercedes-Benz」、「BMW」、「Audi」の3大ブランドですね!!
当然新車の販売のタイミングなどはあると思うので、4月だけを切り出すのがいいかどうかというのはありますが…
3メーカーともに等しく1,000台~1,500台程度の販売減ですが、相対的にはAudiの下落が大きいように思えます。しかも比率で見れば、昨年の3分の1しか売れていない状況なので、かなり苦しい状況のように思えます。
2018年~2019年にかけて、コンパクトなA1や人気のSUVであるQ3のフルモデルチェンジなどニュースフローが多かった反動もあるかもしれません。
Big3以外の主要メーカー
販売台数はBig3に劣るものの、それぞれEdgeが立っているメーカーをピックアップ!
「Alfa Romeo」、「Jaguar」、「Land Rover」、「Maserati」、「Porsche」を取り上げてみようと思います。
こうして過去に試乗をさせて頂いた写真を探してみると、やっぱり車探しをしている時間って本当に幸せですね!!次は、セカンドカーを探し求める旅をできるように精進したいものです。
少し話がそれましたが、下図がこれらメーカーの4月の販売台数推移です。
こうやって見ると、ポルシェが強いですね!!よくTwitterなどでも女性ウケする車の話題が出ますが、圧倒的に「マカン」が一番女性ウケするのではないかとつくづく思います。カイエンクーペも導入され、ますますSUVの販売が好調なのかもしれないですね。
SUV人気という意味で言えば、Land Roverも強いです。イヴォークやディフェンダー等、強いラインナップがありますよね。私もジャガー/ランドローバーにお伺いしても商談している比率はLand Roverの方が多い気がします。
一方で、凋落が激しいのが、Alfa Romeo、Jaguar、Maseratiですね。私はこれらのメーカーの方が好きですし、それぞれSUVもラインナップに持っているのですが…
ただ、Jaguarは2015年からのラインナップ刷新が一巡したタイミングというのはあると思いますし、Alfa Romeoもジュリアやステルヴィオを販売して一巡した感はありますね。
まぁ~メーカー別に見てみましたが、正直、German Big3の販売下落の影響だけで、純粋な海外メーカーの販売減の65%以上を占めていますので、やはり影響力は段違いですね。
Audiの先行きが少し心配ですし、Jaguarも正直心配です…
日本のコロナの影響はかなり限定的なので、供給網が再開され、通常の販売ができるようになれば、ある程度戻ってくるとは思います。
またこのような各国の車を並べたツーリングがしたいものです。そしてわが子も早く戻ってきてほしい…